
コロナ禍の影響を受けて日本の伝統文化を伝える催し物を始めとして、ありとあらゆる定例化されたイベントなども次々と中止や延期に追いやられ、関係各位の失望感は想像をするに難くありませんでした。
11月3日(水・祝)コロナの状況が好転した時期を機会に慎重ながらも第42回日本郷土民謡協会・神奈川地区連合大会が保土ヶ谷公会堂にて開催されました。例年と異なるのは舞台の上でのマスク姿と言えるでしょう。
それでも舞台に立つ皆さんはコロナを吹き飛ばす勢いで元気な歌声を響かせていました。
まず、開会の辞と審査員のご紹介の後「二人の絆コンクール」からスタートしましたが、武花会からご主演の皆さんには小山竜浩社中の三味線が伴奏致しました。

「秋田おばこ節」と「本荘追分」




続いて「支部推薦(1)」のコーナーでは、竜浩会社中による津軽三味線合奏「藍の段」が演奏され、三味線の哀調のこもった美しいメロディーが会場を魅了しました。

「唄コンクール1部」の武花会の皆さんです。




引き続き「支部推薦」(2)では三味線合奏と唄・踊りが披露され、次に式典に移りました。


武花栄風先生よりご挨拶並びにご祝辞が述べられました。

昼食の後は津軽三味線の大合奏によって後半の幕開けとなりました。


続いて少年少女による民舞が披露されました。子供たちの健気に踊る姿は穏やかなほほ笑みを与えてくれます。

可愛らしい踊りの後は「唄コンクール2部」の始まり。



出演者熱演の後は「支部推薦(3)」となり、唄、器楽合奏、踊りが次々とご披露され、成年部プレゼンツ「民謡百花繚乱」へと続きました。

素晴らしい演奏と歌声の華が会場内に咲いて和やかとなり、続いて竹嶺会会主 木津竹嶺様による「我が人生気が付けば民謡 笑うばかり」とのテーマで「安来節」が語りを挟んで披露されました。大きな声で元気に歌われて会場を沸かせておりました。
そして、澤田勝秋師匠による「澤田勝秋の世界」のコーナーと移り、軽妙洒脱な語り口で笑いを誘い、幽玄の世界に引き込む演奏で会場を魅了しました。
その後は「唄コンクール3部」と「唄コンクール4部」と続き、支部推薦(4)となり、梶原麻梨乃さんによる「秋田タント節」が披露されました。

いよいよ終盤戦となり、多くの参加者によるタイトル戦が繰り広げられ、その後に記録保持者の歌が披露されました。
そして、大会の締めを飾る「ゴールデンショー」となりました。最初は武花千草先生による「本荘追分」が披露されましたが、唄い終わりと共に「うまいなー」の声、続いて大きな声で「日本一だ~‼」と声が掛かりました!


トリは、武花烈子お家元による「秋田港の唄」がご披露され、賑やかしく唄い納められました。

ハイライトが終了して、その後は入賞者表彰式に移り、閉会の辞が述べられて大会が終了致しました。
コロナ状況の見極めがつかない状態において、例年通りの準備段取りが整わない中にあってこの度のプログラムを滞りなく終了するに至るまでの大会準備委員会各位のご努力に敬服するとともに賞賛致します。
今後のコロナの成り行きの展望については全く未知数のものでありますが、しかし、日本の伝統文化継続の灯り消すことなく引き続き大会も開催されますことを心よりお祈り申し上げますと共に武花会・竜浩会も同様に続けて参りたいと思います。
皆様のご声援に感謝申し上げます!!!