ポートランド公演旅日記(7日目編=最終日)

(下に送ると初日編からご覧になれます。)

9月14日(土) ついに、最終公演日を迎えてしまいました。まるであっという間の出来事の様に感じられて始まる前からお名残り惜しい気持ちが一杯ですが、気持ちを引き締め、気合を入れて会場に向かいます。

本日のステージは今回の公演ではメインイベントになるのですが、日本から太平洋を挟んで遠く離れたポートランドにおいて、「日本」の風情に触れて、楽しく酔いしれて頂きたいという趣旨のショーなのです。

会場はダウンタウンのど真ん中に位置するディレクターパークという明るいヨーロッパ調のオープンなプラザ。日本の風情を味わって頂くためには「和」を凝縮した質の高い集団による集結力が必要なため、津軽三味線小山流総師範であり、鳥丸ゆみさんの師匠でもある小山竜浩師匠と、妹さんのビクターレコード専属民謡歌手の武花千草先生、そして、娘さんであり武花流民謡師範の武花麻梨乃さんのお三方を日本からお招きして、迫力ある津軽三味線の演奏とプロ民謡歌手の唄声をお客様にお届けして本物を味わって頂こうという趣向です。

地元からは、鳥丸ゆみさんが主宰する和太鼓集団「太鼓八」による迫力満点の轟で揺さぶり、それら演奏中から得られたインスピレーションを書に書き表す「宇宙書道(Sora Shodo)の宇宙(そら)さん、そしてポートランド着物クラブのご参加により、和に染まった演奏の中での着物ファッションをご披露するという画期的な企画案も織り込まれています。

豪華にして温故知新を表現する一大イベントの企画案に対しては、ポートランド市、日本領事館、ポートランド助成金機関、そして地元の多くの方々からの賛同と温かいご支援を頂き、今日の野外ステージ無料公開の実現に至る事ができました。

オープニングは太鼓八による滋賀県の「水口屋台囃子」で迫力ある幕開け!

余韻は、ポートランド日本領事様に引き継がれてのご挨拶とご祝辞を頂戴致しました。

続いて、ポートランドのみならず全米で「ヨシダソース」のブランド名は有名ですが、著名な実業家の吉田潤喜氏による太鼓の打ち下ろしがご披露されて、華やかなオープニングセレモニーが行われました。

司会者によるショー開始のご挨拶。

第一部のステージは津軽三味線のメドレー曲から始まりました。

津軽じょんがら節(旧節)~リンゴ節~津軽願人節~十三の砂山~黒石よされ節のメドレーに続いて、太鼓八和太鼓集団の揃いの打ち手が舞う様に打ちい出すだす大迫力の太鼓の響きをバックに、千草先生の津軽じょんがら節の唄声が広い野外ステージの隅々を越えて行きました。

ここで太鼓八による太鼓ショーが華やかに。

いやはや、それにしても太鼓の音が一つになるように打てる打ち手の皆さんの技量もさることながら、一つの一塊になった太鼓の音の凄さの魅力は、まさしく「大和の力」日本人のパワーそのものを表していると感動しました。

一呼吸おいて、千草先生による唄のコーナーが始まりました。

お客様の多くはアメリカ人でしたので、以前アメリカで大ヒットした「上を向いて歩こう」(アメリカでの曲名はスキヤキ・ソング)を歌い始めると自然と体が反応していました。続いての「津軽あいや節」は、おめでたい唄ながらどこか哀調を帯びており、それを朗々と唄い上げる千草先生の唄声は、言葉を理解できないアメリカ人の心に感動の響きを与えていたようです。

続いては、太鼓八メンバーによる太鼓と踊りも加わり、お賑やかに「花笠音頭」がご披露されました。

演奏中に宇宙書道(Sora shodo)の宇宙(そら)さんがインスピレーションで感じた気持ちを文字にして描いていました。

と、ここで鳥丸ゆみさんが地元のテレビ局からインタビューを受けました。

後日、「ポートランド6チャンネル」からニュースとして放送されました。

あっ! そうそう、ゆみさんの後ろにいる仙人みたいな おじ(い?)さんは、ゆみさんのご主人でもお父様でもなく(笑)、また、TV局のスタッフでもなく、太鼓八のメンバーでもありませんので、誤解のない様に念のため。

第二部は「ポートランド着物クラブ」の皆様による着物ファッションコーナーで始まりましたが、振袖、留袖、浴衣、甚平、などそれぞれ着用したモデルさんが登場。各々の着物の違いと着用する時期や目的などが細かく説明されました。

その間、竜浩師匠と麻梨乃さんは津軽三味線で「仙北秋田荷方節」~「秋田荷方節」を演奏されていました。途中から太鼓八グループの太鼓が加わり、雰囲気は最高潮に!

そして、振袖の着物から豪華なドレスに変身させるというビックリのパフォーマンスがご披露されました。着物と言えば、従来の着姿が容易に想像されますが、実際に着用したモデルさんの着物に少し手を加えるだけで一変してドレスに変わるのを目の当たりにして、想像の固定観念が打ち壊され、驚きの着用法に対してお客様から感嘆の声と斬新さに大きな拍手が送られました。

上の写真は、着物姿からドレスに変わったところですが、形はドレスながら、柄が着物と分かりますね。

続いて、太鼓八による太鼓ショーで会場は大盛り上がり。

はてさて、ステージは佳境に入ってきました! 千草先生のコーナーです!

千草先生のたっぷり伸びやかにして迫力ある唄声が、民謡で唄い繋ぐメドレーとしてご披露され、日本各地唄の旅巡りという洒落たご紹介でした。

唄は「鹿児島おはら節」で始まり、「よさこい鳴子踊り」、「佐渡おけさ」、「チャッキリ節」、「こきりこ節」、「相馬本唄」、そして「ソーラン節」を唄い上げました。

お囃子は香月(こうげつ)さん。

唄い締めは、お賑やかで、華やかで、明るいおめでたい曲の「俵積み唄」。三味線も、唄も、お客様もノリノリ!!

さ~て、ついにフィナーレを迎えてしまいました! フィナーレ曲は来年の2020年がオリンピック・パラリンピックの年に当たりますので、皆さんとは、また、日本でお目に掛りましょうの願いを込めて、お客様と一体化してお手拍子の和と輪が大きく広がりました!

その間、宇宙(そら)さんが大きなキャンパスで「望」という字を書きました。

止まない大きな拍手と声援を受けてのフィナーレは、とても感動的でした!

日本の伝統文化の素晴らしさと、出演された皆さんの熱い思いの演奏を受けた喜びと感動を胸に三々五々とお客様は帰宅の途につきましたが、地元のボランティアの人たちと関係者が協力の下で瞬く間に会場は元通りの整然とした状態になりました。

出演者の皆さんは、感動の酔いが醒めないうちに集合写真のパチリの嵐。

全員集合! ハイ!チーズ!

場所を変えてもう一枚!

吉田潤喜さんを囲んで、竜浩師匠、千草先生、麻梨乃さん、ゆみさん、純子さん。

「着物クラブ」の方々とご一緒に。

宇宙(そら)さんと師匠

宇宙(そら)さんと麻梨乃さん

太鼓八メンバーの皆さん

楽しかった想い出の数々が浮かんでくるのを味わいつつ、ボランティア協力を頂いた人たちも一緒に全員が純子さん宅になだれ込んでの打ち上げホームパーティーは、夜も更けるのを忘れて談笑が続きました。本当にお疲れ様でした!

 

この度のポートランド公演が実現に至るまでの事については初日編の冒頭に概要を申し述べましたが、実際には1年ほど前から具体的な企画立案と日米それぞれの関係者の間における確認並びに日程調整、そして経費面などクリアーされなければならない問題が多くありました。

鳥丸ゆみさんは、仕事と主婦業を両立させながら主宰する太鼓八のメンバーへの太鼓指導をしつつ、メンバーとユニットを組んで様々なところでパフォーマンスに参加されております。他方、三味線、箏、尺八、締め太鼓、鉦などのユニットや唄のユニットなどを組んでのパフォーマンスなど八面六臂の大活躍をされている方です。

また、自らの研鑽も怠りなく、津軽三味線は竜浩師匠からスカイプレッスンを受け、篠笛や能管のレッスンも、そして太鼓やユニット演奏の楽曲のための作曲に勤しむなど、それこそ休む暇なしの日々を送っておられます。

ちなみに、今年度の「インターネット篠笛コンテスト」に応募参加して、多くの参加者の中からインターネットによる投票と審査員の総合評価により、見事1位を射止められました。おめでとうございます!!!

授賞式に参加するために近々来日される予定です。

そんなご多用な中、ポートランド公演実現に向けて東奔西走された結果、企画をプレゼンする熱意と努力の甲斐あって、催しものの趣旨がポートランド市から認められ、同様にポートランドの助成金機関やポートランド日本領事館からの賛同も得て、また、地元の多くの方々からのご支援を得ることができ、ポートランド公演を実現させる事ができました。また、お陰様で大成功を収めることができました。

ディナーショーの会場としてレストランshizuku様にはお世話になりました。レストラン・シェフの なお子さんには和風建築と和の催しものに相応しい美味しいお料理のご提供に腕を振るって頂きました。

日本庭園様には毎年恒例のお招き頂き、また、この度はポートランド公演には殊の外お世話になりました。

「着物クラブ」の皆さんには驚きの斬新な着物ファッションを魅せて頂きました。

世界でご活躍の吉田潤喜さんにはオープニングの太鼓打ち出しを有難うございます。

司会進行役のJosh Metzlerさん 大変にお疲れ様でした。

宇宙(そら)さん 大胆にして繊細な心を文字に表現する「宇宙書道」(Sora shodo)は素敵です!

太鼓八のメンバーの皆さんの溢れんばかりのエネルギーと連帯感あるパフォーマンスは観客を魅了してやみませんでした。

竜浩師匠、千草先生、麻梨乃さん 時差とお疲れの中、連日のリハーサルお疲れ様でした。それぞれのステージにそれを微塵も見せずに観客を惹きつける魅力を発揮するという事こそ本物の力だからと納得致しました。

デューティー千恵子さん ポートランド公演へのご参加並びにご協力を下さるためにカリフォルニアからお出で下さり、有難うございます。

純子さんには最初から最後まで楽しい癒しの場をご提供下さいました。リハーサルや本番の後での憩いの場としてご自宅を開放して、食事や飲み物を振舞って下さいました。言い尽くせない気持ちです。

ゆみさん、香月(こうげつ)さんには、お二人のお師匠さんと生で共演できた栄誉ある心に残るポートランド公演となりましたね。

ゆみさん 「ポートランド公演」が総勢1,700名の観客を動員して、感動を与えて大成功で閉幕することができたのは、貴女の熱意と努力と人間力のお陰様です。

ゆみさん(小山浩鳥)に成り代わりまして、係る関係各位には心より厚く御礼を申し上げますと共にゆみさんには慰労と感謝の気持ちを込めて「有難う」を申し上げます。

また、いつの日かポートランド公演ができますように・・・。

ダイジェスト版のビデオをお楽しみください。

太鼓八のサイトもご覧ください。

https://www.takohachi.org/

有難うございます!

感謝!!!