「民謡Groove」第三弾ライブ

5か月前の3月8日に「民謡Groove」第二弾のライブ公演が開催されて大変に好評を得た事は、既にこのブログにご紹介致しましたが、今回は8月6日(日)前回と同じ横浜のking’s Barにて第三弾が開催されました。

今回のライブ公演は8月の夏という事もあり、第一部のステージは出演者全員が浴衣にて登場という趣向で幕開きとなりました。

写真は左から篠笛・尺八奏者:三枝寿童先生、鳴物:梶原実乃梨さん、津軽三味線:小山竜浩師匠、唄:武花千草二代目会主、ドラム:かたぎり聡先生

夏と言えば、組まれた櫓の上でその土地に伝わる民謡や全国で広く唄われて親しまれている民謡が笛・太鼓と共に打ち出され、のど自慢の唄声と共に櫓の周りを浴衣姿の老若男女が踊る風景が思い浮かばれるのではないでしょうか。

そうです。盆踊りです。ビクターエンターテインメント専属民謡歌手であり、民謡武花流二代目会主の武花千草先生からその様なお話と共にお客様が良く知る盆踊りで唄われる民謡や有名な曲の紹介などがあり、1曲目は「津軽ねぶた節」が幕開けで紹介され、それから有名な曲をメドレー曲も交えて全国各地の民謡を披露されました。

既に過去の民謡Grooveの第一弾・第二弾でもご案内致しましたが、今までの民謡と言うイメージをドラムという洋楽器が加わる事により、その曲が斬新に変貌するインパクトに魅了される魔力を感じさせるアレンジメントは、リーダーのドラマーかたぎり聡先生の力量によるものと思います。

また、そのアレンジされた曲をそのまま表現する演奏者の一体感がライブの空気を一層盛り上げて大きな拍手が送られていました。

1部のおしまいの曲は良く知られている徳島県の阿波踊りで大いに盛り上がって休憩に入りました。

二部は浴衣姿の盆踊りの雰囲気から変わっての衣装で登場。

全国で民謡は何曲あるのだろうかと言われるほど多いのですが、一つの曲が全国を旅する先でその土地に染まって別物の民謡になるというのも独特ではありますがそれも民謡の魅力と思います。それだけ日本の土地は個性が強いという事の証でしょう。そんな話のあれこれをご紹介しながらも二部も全国の民謡を唄のアルバムでご紹介されていました。

小山竜浩師匠の奏でる哀愁を帯びつつも力強い撥さばきの音色に三枝寿童先生の指先から色気と艶のある篠笛と尺八の音色が重なり、梶原実乃梨さんの鳴物が間を取り持ち、かたぎり聡先生のドラムが全体を盛り上げて引き締め、千草先生が唄い上げて仕上げるというのが、何と言っても民謡Grooveの魅力でしょう!

従来の民謡ではありえないドラムソロが入るなど、初めて民謡を聴かれた方には江戸時代の民謡にドラムがあったなんて・・・と頭が混乱されたかも(笑)

また、趣向としてMoon Riverという本来はジャズとして歌われる曲を民謡風にアレンジして千草先生が歌われたのもステージの場面転換となり、民謡Grooveならではのステージではないかと思いました。

二部のステージも色々な曲が色々なアレンジで紹介されてあっという間のフィナーレとなりましたが、演奏が終わると民謡のステージはあり得ないアンコールの拍手が起こりました。これも民謡Grooveのステージならではですね。

おめでたい「南部俵積み唄」で演奏者はアンコールに応えていましたが、お客様の体が揺れて手拍子の大盛り上がりで、終演と共にステージと客席の間はお客様たちと千草先生の握手で結ばれていました。

今年の11月24日(金)、king’s Barにおいて昼夜2回の民謡Groove公演が予定されておりますので、早くも次の演奏に期待が膨らむばかりです。

公演後の演奏者の集合写真です。お疲れ様でした❣