ポートランド演奏旅日記(4日目編)

(下に送ると初日編からご覧になれます。)

4日目の9月11日(水) 今夜はレストラン「Shizuku」のディナーショーにて演奏の日です。午前中は今夜のディナーショーと翌日の日本庭園におけるショーの両方を兼ねたリハーサルを行うべく、一行はポートランド市内から少し離れたヒルズボロという街の空手道場に向かいました。

午後、Shizukuレストランに移動し、ステージ作りを致しました。

和の建築家として著名な隅 研吾氏によるデザイン設計の室内は、日本人が日本に在住していては殆ど意識することのない和の空間と調度品が融合した香りを、異国の地で無意識に目覚めさせてくれる郷愁漂う空間を醸し出しています。

和の調和は音響効果を意識した音響設備にまで配慮され、今夜のディナーショーへの期待感が否が応でも盛り上がります。

音響効果の確認を兼ねてのリハーサル中。

さて、ショーの前のディナーの時間を迎えました! ポートランドにおける鳥丸ゆみさんは知らない人がいないほどに有名で、また、その明るいキャラクターが人気者です。和太鼓集団と言えば太鼓八、太鼓八と言えばゆみ、ゆみと言えば太鼓八という具合で、そんなゆみさんが三味線師匠の竜浩師匠と民謡師匠の千草先生を迎えて共演が観られるとあって、既に、客席は満席、熱気むんむんのなかディナーが始まりました。

 

レストランシェフのなお子さんがこの日のために腕を振るった料理にお客様は舌鼓を打っての大満足! この後のショーが楽しみ! と、やがて、純子さんによるオープニングのご挨拶が始まりました。

竜浩師匠がご挨拶の中でゆみさんの人柄に触れ、また、三味線に対する熱意と練達の速さなどのお褒めの言葉に続いて名取昇進が発表されるや、割れんばかりの大きな祝福の拍手がゆみさんに送られました。

さて、ショーの始まりは「津軽じょんがら節(旧節)から津軽じょんがら節(新節)」までの12分間の演奏でしたが、津軽三味線と締太鼓の体の芯まで響き渡る迫力ある生演奏を目の当たりにして初めて聴くお客様にはとても感動的の様でした。

続く「三下がりメドレー」はじょんがら節とは趣が異なる哀調を帯びた曲調に、和のメロディーの奥深い味わいをご堪能頂きました。

千草先生による神奈川県の民謡「いか採り唄」と「だんちょね節」がご披露されましたが、「だんちょね節」は歌謡曲としても全国に流布された事もある耳なじみのある曲でした。

ここで特別コーナーとして、千草先生の生徒さん3名がステージに呼ばれて、それぞれが1曲ずつ民謡をご披露することになりました。ここでは残念ながら画像がありませんので曲目だけを紹介すると「花笠音頭」、「秋田節」、「おてもやん」でした。とても良い体験をさせて頂き、皆さんとても喜んでおられました。

千草先生へのリクエストコーナーがあり、お客様から「ソーラン節」と「さんさ時雨」の声が掛かり、また、香月(こうげつ)さんから「祇園小唄」がリクエストされました。

お客様のリクエストにお応えして唄われた際、お客様の耳の奥に聴こえる幼い頃の唄とはまるで違う新鮮な千草先生の唄声が、格段に素晴らしかったとビックリ感動しておられました。

リクエストコーナーを終えるともうすぐフィナーレです。続いての曲の「秋田小原節」は歌詞が悲しい物語なので、よく聴くと少ししんみりさせられる唄ですが、朗々と訴える様に唄いこんでお客様の心を惹きつけました。

ここで時間はあっという間に過ぎて、ついにフィナーレを迎えました。お賑やかに、晴れやかに、明るく、めでたい「俵積み唄」が手拍子と共に唄い納められ、お名残り惜しくもお開きとなりました。

明日は日本庭園でのショーです。

5日目に続きま~す!