令和4年度 郷土民謡民舞全国大会

近年はコロナ禍の影響を受けて、様々な催し物が中止や長期延期を余儀なくされたために、今までごく当たり前の様に思えた外出や芸術鑑賞など人が集まる場所での心の休養や娯楽が極端に制限されたために経済効果と共に人々の心もすっかりと冷え切ってしまいました。

しかし、ようやくコロナとの共存の意識も芽生え始めて、全国各地でお祭りなどの催し物があちらこちら少しずつ行われるようになり、本年6月、前回のブログでご紹介の通り、第43回神奈川地区連合大会が開催されました。

そして、郷土民謡民舞全国大会は、実に3年ぶりに、10月21日(金)~23日(日)の3日間にわたり、さいたま市文化センターにて開催されました!

この日を待ちわびた全国都道府県から大勢の参加者を迎えて、会場は熱気に溢れ、会場にお見えの応援の方々の声援を受けて次々とステージが変わり、ご出演の方々の衣装と唄の彩も変わり、華やかな舞台となりました。

武花会から2名がご参加。それぞれ「北海浜節」と「長者の山」を伸びやかな唄声でご披露されました。

3日間の最終日。武花千草先生は「成年部ミニライブ」にご出演されました。 ミニライブには北海道、秋田、岩手、富山など地方の成年部メンバーがご参加され、総勢20名による、実に、賑やかに、華やかに彩り鮮やかに舞台が盛り上がりました。

「本荘追分」と「北海よされ節」をご披露中の武花千草先生。

「俵積み唄

成年部のオリジナル曲「六金ぶらチャグ」を演奏中。この曲は太棹三味線が「津軽じょんがら節」を演奏している中、細棹三味線が「長崎ぶらぶら節~金毘羅ふねふね~チャグチャグ馬っこ」を被せる様に演奏するというとても面白いハーモニーを醸し出す構成の曲で、成年部ならではの演出にお客様は大喜びでした。

フィナーレはお賑やかに「ソーラン節」で締めて、皆さんとハイ! パチリ!

皆さんの笑顔と元気が戻ってきた全国大会でした! 

この笑顔と元気が次の大会でも見られるように、それまでお元気に!

本大会の主催、運営に関わる各位皆々様の多大なるご尽力に深く感謝を申し上げます。

第43回神奈川地区連合大会

6月19日(日)前日のお天気ががらりと変わり、朝から強い日差しの梅雨の晴れ間の始まりとなり、郷土民謡の祭典!第43回神奈川地区連合大会にふさわしい一日になりました。

開会の辞が述べられ、審査員のご紹介の後に最初のプログラムの「二人の絆コンクール」が始まりました。24組計48人による唄コンクールです。

続いて「支部推薦(1)」にプログラムは移り、合奏と唄が演奏されました。

支部推薦(1)に続き、「唄コンクール1部」の始まりです。22組のご参加です。

続く「唄コンクール2部」は18組のご参加です。

舞台は「支部推薦(2)」となり、5組による太鼓踊りや合唱、合奏がご披露されました。

武花会社中による津軽三味線「津軽じょんがら節」の演奏です。

演奏は以下のビデオでお楽しみ下さい。※スマホではビデオ画面右下の「YouTube」をクリックしてご覧下さい。

さて、休憩時間の後は「こころひとつに」のコーナーとなり、細三味線・尺八の合奏と津軽三味線の合奏が演奏されました。

津軽三味線六段の合奏です。

演奏は以下のビデオでお楽しみ下さい。※スマホではビデオ画面右下の「YouTube」をクリックしてご覧下さい。

華やかな津軽三味線合奏に続いて「少年少女」コーナーです。6組ご参加による唄と踊りで若いエネルギーがいっぱい!

可愛らしいお二人さんによる「秋田小原節」の踊り。唄は武花千草先生。伴奏は武花会社中。

続いて、「唄コンクール3部」となり、11組のご参加。更に、「唄コンクール4部」となり、11組のご参加です。

「支部推薦(3)」が続きます。5組ご参加による三味線合奏、唄・踊り、合唱、器楽合奏が演奏されました。

柳仙会社中による「ソーラン節」の唄と踊り。三味線伴奏は武花会社中。

いよいよプログラムは後半戦を迎え、次のコーナーは「民謡百花繚乱」。本日ご参加の民謡歌手全員による民謡花盛りの舞台となりました。

民謡歌手の勢揃い!!!

民謡歌手勢揃いによるまさしく民謡百花繚乱で舞台が華やかに盛り上がったところで、初代名人位受賞の澤田勝秋師匠による「澤田勝秋の世界」のコーナーとなり、魅力あふれる津軽三味線の響きが会場を覆い尽くしました。

いよいよ唄コンクール最後のコーナーの「唄コンクール5部」となり10組のご参加です。

「塩釜甚句」

唄コンクール全5部が終了して審査中。その間は「支部推薦(4)」の5組による津軽三味線合奏、民謡の合唱、唄・踊りがご披露されました

支部推薦(4)に続いて、既に唄コンクール5部の決勝戦に残った参加者によるタイトル戦が始まりました。

タイトル戦が終了すると記録保持者2組による唄がご披露され、次は本大会のハイライトである「ゴールデンショー」の開幕です‼

民謡武花流二代目会主・武花千草先生による張りのある唄声「北海浜節」が会場内に響き渡りました! 三味線伴奏は竜浩師匠。
「高山音頭」唄は武花千草先生。三味線伴奏は武花会社中
ゴールデンショーのトリは民謡武花流家元・武花烈子先生による「秋田港の唄」。乗りの良い軽やかな唄声は締めにふさわしい和んだ会場になりました。

華やかなゴールデンショーの後は入賞者表彰式に移り、1部から5部までの唄コンクール、二人の絆コンクール、タイトル戦の授与式が行われました。

唄コンクール5部の準優勝者の武花麻梨乃さんが喜びの笑みを浮かべながら賞状を手に退場。
おめでとうございます!!!

閉会の辞が述べられ、名残惜しい雰囲気で閉会となりました。長引いたコロナ禍にあり開催できなかった回もある中で、第43回の開催はご出場者は勿論のこと、主催者並びに関係各位におかれましてのご心労はいかばかりか想像するに難くありません。

艱難辛苦を乗り越えての開催は、まさしく日本の心、民謡の心が支えとなって実現されたものでありましょう。

これからも回を重ねて民謡により一層親しみがもたれる社会になることをお祈り申し上げます。

おまけ(楽屋風景)

 

竜浩師匠に声掛けてパシャリ!
着物のたたみ方をお稽古中
袴のたたみ方をお稽古中

第34回 秋田民謡普及協会年次大会

5月28日(土)前日の荒れた風雨の悪天候が一転しての初夏を思わせる好天気に恵まれ、秋田民謡大会が開催されました。通常、毎年が恒例行事でしたが、コロナウイルス感染拡大の影響により過去2年間は自粛により開催が中止されておりました。

主催者や関係各位そしてご出演の皆様もようやく待ちに待った日であったに違いない事が楽屋の雰囲気に漂っており、開演前の人の動きの活気がそれを物語っておりました。

開演ベルが鳴り、大会副実行委員長の開会の言葉に続き、「唄コンクール第1部」が始まり、出演登録者32名により次々と自慢の喉をご披露していきました。出演者が変わるたびに伴奏の三味線、太鼓、尺八などの演奏者も入れ代わり立ち代わりで、お客様には舞台鑑賞の醍醐味の一つになった事でしょう。

秋田船方節
本荘追分

第一部に続き、「支部推薦 1」のコーナーでは(傘寿の部)として長年にわたり民謡と共に歩まれた方たちのご出演は、唄あり、踊りありで民謡ならではの舞台でした。

踊り「剣囃子」(けんばやし)

続く、「山形唄めぐり」は唄と踊りで気持ち軽やかに巡るという趣向を凝らしての演目で、武花会二代目会主の武花千草先生の唄と津軽三味線・小山竜浩師匠と尺八・三枝寿童先生の伴奏で華やかな明るい舞台となりました。その様子を舞台袖からチラ見・・・

さて、舞台は「唄コンクール第2部」に移り、出演登録者34名によって次々と秋田民謡いろいろが唄われました。

長者の山
酒屋仕込み唄

このコーナーにご出演の全員が唄い終わった所で舞台はお昼休みとなりました。通常、舞台は次々と幕替わりで続くものですが、コロナウイルス感染拡大の影響を受けて楽屋で食事ができないために全体がお昼休みとなりました。

と、という事で予約済みのご近所の中華料理屋さんへと移動。移動中の皆さんの足の軽い事といったら・・・(笑)

お店についてからの皆さんのご様子をご紹介致しますね!

武花流お家元の烈子先生と二代目会主の千草先生の母子ツーショット! お二人ともいい笑顔をしていらっしゃる!!

マスク美女軍団4人組
おじさんの中に紅一点
これぞ美女軍団! 空腹をこらえての笑顔づくりが・・・お疲れ様です!

さて、楽しい食事の談話もひとしきりであっという間に楽屋入りに。帰り道はランチが美味しかったことなど、お店で過ごした時間に後ろ髪が引かれているご様子。

お昼休みの後の最初の舞台は、「支部推薦 2」(わらべの部)で始まりました。可愛らしい子供たちの唄4組と踊り一組が舞台を和らぐ一幕になりました。(写真がなく残念です😢)その後に7組の社中による踊り、合唱が披露されました。

(太鼓)道中踊り

続いて「唄コンクール第3部」が登録者33名によって次々と秋田民謡のオンパレードが続きました。それにしても、日本は民謡の宝庫とは言え秋田の民謡の多さにはびっくり致します。正確な数は分かりませんが、推測ながら、恐らく一番民謡の数が多いのが秋田ではないでしょうか。

秋田馬喰節
秋田船方節
能代舟唄
秋田おはら節

唄コンクール第3部のご出演者全員が唄い切ると秋田民謡普及協会会長であり、民謡武花流家元の武花烈子先生のご登壇。

第33回大会優勝者による総合優勝杯返還の儀式が執り行われ、その後に烈子先生による笑顔のご挨拶がありました。

優勝杯の返還
ご挨拶

会長のご挨拶の後は、「キッズ全員集合!」(民謡好きな子 あ・つ・ま・れ)のコーナーに移りました。いや~! 出てきた! 出てきた!  民謡好きな子供たちの勢揃い!!

こきりこ節

可愛らしい唄声の余韻を残して舞台は、最後のコーナーの「唄コンクール第4部」へと移りました。出演登録者22名による秋田民謡のいろいろな唄声が会場に広がり、体を揺らすお客様、軽く手拍子をする人、など民謡風景が見られました。。

秋田小原節
秋田長持唄
秋田タント節

第4部最後の方の唄声に続き「支部推薦 3」のコーナーへ。3組の唄と2組の三味線演奏と尺八・横笛の演奏が披露されました。

郡上節・川崎・春駒

次のコーナーは秋田民謡の課題曲のコンクールです。参加人数が多数なので前半戦と後半戦に分けられました。前半戦は登録者数33名によって「秋田おばこ節」をワンコーラス唄い切りで審査して頂くという趣向です。

秋田おばこ節

次々と人が変わり、キーも変わり、男性と女性が唄う味の違いなど、それぞれ異なる唄声が同じ唄なのに味わいの異なる唄に聴こえるのが民謡の妙というものでしょうか。

続いて「支部推薦 4」のコーナーへと。3組の唄と2組の合奏が披露されました。

秋田荷方節
津軽じょんがら節

演奏は次の動画でお楽しみください。

竜浩会社中による演奏

続いて課題曲コンクールの後半戦です。登録者31名によって秋田おばこ節が次々と唄い継がれて全員が唄い終わると会場は秋田一色の感じになりました。

舞台袖から演奏者をパチリ

後半戦31名が唄い終わり、全てのコンクールが終了となりましたので次のタイトル戦に移りますが、その前に「支部推薦 5」のコーナーに舞台は変わります。

4組の唄がご披露され、タイトル戦となりました。結果は最後に発表されますので、集計の間は「ゴールデンショー」で会場を秋田色に染めるという趣向です。

そのタイトル通りに燦然と輝きを増す秋田民謡のベテランの唄い手とプロの民謡歌手による唄声が舞台から会場いっぱいに秋田色に染めて行きました。

秋田大黒舞
飴売り唄
秋田草刈唄
秋田追分
祝奉節
秋田馬方節
秋田港の唄

ゴールデンショーの唄声に魅了されている間に集計も終わり、各部門の入賞者の発表があり、今期大会の優勝者が発表されました。

優勝者に優勝杯と賞状が授与されました

にこやかにも厳かな表彰と授与式が執り行われ、閉会の辞が述べられて無事に大会がお開きになりました。

朝の10時に開演され、終演が18:30分頃と長丁場の大会でしたが、2年間の大会自粛という窮屈に縮められた気持ちの解放感が大会への参加者に満ち溢れてましたので、個々の皆さんへの時間的配慮をするとどうしても長丁場になるのは当然のことだと思います。

言い換えれば、日本人の心には民族的なDNAの中に民謡を愛する感覚や感情が無意識に根付いている証ではないかと思います。民謡大好きキッズが増えてきている事、また、コンクールにご参加の今風の若者がこぶしを回して唄っている姿を見ると、実にそう思います。

末筆ながら、長丁場の大勢の参加者に対して真剣に審査をして下さった審査員各位に深く感謝を申し上げますと共に大会の開催及び維持と継続に日々ご苦労を重ねて下さる各位に労いを申し上げますと共に次の大会も宜しくお願い申し上げます。

おぎに‼

 

 

 

 

 

 

第54回武花会民謡まつり

2022年4月30日(土) 前日降り続いた雨がすっかりと上がり、朝からまるで昨日が雨だったと思わせないような晴天に恵まれて「第54回武花会民謡まつり」が開催されました。場所は川崎市立労働会館の「サンピアンかわさき」

一昨年より続いた新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて毎年恒例の催しが延期されてきましたので、この度はお天気同様に晴れやかな開催日となりました。

開会の辞で華やかに開会が宣言され、第一部「ぶらり民謡(うた)の旅」が始まりました。竜浩会社中による「津軽じょんがら節六段」が開会の始まりを飾るにふさわしい音色で会場に響き渡りました。

津軽じょんがら節六段

続いて武花会会員による「武花音頭」の合唱でお賑やかに盛り上がり、その後に引き続き、それぞれがお得意の喉をご披露されました。

合唱「武花音頭」
ソーラン節
南部じょんがら節
天竜下れば

会員の皆さんの歌のご披露に続き、民謡武花流家元の武花烈子先生のオリジナル民謡の「おばこ盆唄」を武花会会員の皆さんが合唱披露されました。

合唱「おばこ盆唄」

続いて竜浩会社中による「二上がりメドレー」が演奏され、次のステージへの橋渡し役の響きとなりました。

津軽じょんがら節

輝きの瞬間(とき)のコーナーで新名取3名が紹介され、それぞれの唄の披露がされました。

式典に続いて民謡武花流二代目会主の武花千草先生による総踊り曲「令和のおどり」がお賑やかにご披露されました。その後も多くの会派の方々の唄と踊りが次々とご披露され、あっという間に最後のコーナーの第七部「春の風ハイライト」となりました。

お家元の武花烈子先生と二代目会主の武花千草先生による民謡メドレーがご披露されましたが、会場にお出での皆様の中でご存じの唄がありましたらご一緒に口ぐさんで下さいの呼びかけに応えて、多くの方が参加して下さいました。

民謡メドレー(九州炭坑節、東京音頭、花笠音頭、斉太郎節、相馬盆唄、北海盆唄)

続いて清野明子先生による「箱根馬子唄」と「本荘追分」がご披露されました。

本荘追分

武花千草先生は「三崎節」と「津軽三下がり」をご披露し、朗々と響き渡る唄声が観客の皆様をすっかりと魅了!

三崎節
津軽三下がり

会の締めの歌声はお家元の武花烈子先生による「北海ヤンレサ節」と須藤房静師匠の踊りを添えての「津軽数え唄」が明るく華やかに舞台を締め括り、大きな喝采を浴びました。

北海ヤンレサ節
津軽数え唄

いよいよフィナーレです! お客様とご一緒に全員参加による「花笠音頭」がお手拍子に乗って会場内に響き渡り、舞台の盛り上がりにふさわしいひと時でした!

フィナーレ「花笠音頭」

閉会の辞が述べられ「武花会民謡まつり」は無事滞りなくお開きとなりました。

この度の開催にあたり、関連各位の皆々様には多大なるご支援ご協力を賜り、心より厚く御礼を申し上げます。

これからの世の中は、世界的なコロナウイルス感染拡大やはたまたロシア・ウクライナ紛争などの様に、今まで全く予想のつかない事態が起こるであろう事は避けがたい現実と思います。

それだけに皆様におかれましてはお健やかにそしてお幸せな時間をお過ごしになれますことを心よりお祈り申し上げる次第です。

武花会が皆様の生活の中のその様な時の刻みの一助になる事ができればと願いつつ、より一層の精進に努めてまいります。

今後とも引き続き武花会を宜しくご支援賜りますよう、心よりお願いを申し上げます!

第42回日本郷土民謡協会 神奈川地区連合大会

コロナ禍の影響を受けて日本の伝統文化を伝える催し物を始めとして、ありとあらゆる定例化されたイベントなども次々と中止や延期に追いやられ、関係各位の失望感は想像をするに難くありませんでした。

11月3日(水・祝)コロナの状況が好転した時期を機会に慎重ながらも第42回日本郷土民謡協会・神奈川地区連合大会が保土ヶ谷公会堂にて開催されました。例年と異なるのは舞台の上でのマスク姿と言えるでしょう。

それでも舞台に立つ皆さんはコロナを吹き飛ばす勢いで元気な歌声を響かせていました。

まず、開会の辞と審査員のご紹介の後「二人の絆コンクール」からスタートしましたが、武花会からご主演の皆さんには小山竜浩社中の三味線が伴奏致しました。


「秋田おばこ節」と「本荘追分」
「秋田おばこ節」
「茶切節」
「ひでこ節」
「秋田小原節」

続いて「支部推薦(1)」のコーナーでは、竜浩会社中による津軽三味線合奏「藍の段」が演奏され、三味線の哀調のこもった美しいメロディーが会場を魅了しました。

三味線合奏「藍の段」

「唄コンクール1部」の武花会の皆さんです。

「南部牛追唄」
「正調外山節」
「新庄節」
「津軽あいや節」

引き続き「支部推薦」(2)では三味線合奏と唄・踊りが披露され、次に式典に移りました。

式典ご参列の関係各位
一般財団法人日本郷土民謡協会・相談役 武花栄風先生と神奈川地区連合会・相談役 武花烈子家元が並んでご参列。

武花栄風先生よりご挨拶並びにご祝辞が述べられました。

昼食の後は津軽三味線の大合奏によって後半の幕開けとなりました。

小山竜浩社中と澤田勝成社中による合奏
小山竜浩社中

続いて少年少女による民舞が披露されました。子供たちの健気に踊る姿は穏やかなほほ笑みを与えてくれます。

可愛らしい踊りの後は「唄コンクール2部」の始まり。

「長者の山」
「磯原節」
「北海浜節」

出演者熱演の後は「支部推薦(3)」となり、唄、器楽合奏、踊りが次々とご披露され、成年部プレゼンツ「民謡百花繚乱」へと続きました。

小山竜浩師匠と澤田勝成師匠の伴奏による武花千草先生の唄は、「秋田おばこ」と「ちゃっきり節」

素晴らしい演奏と歌声の華が会場内に咲いて和やかとなり、続いて竹嶺会会主 木津竹嶺様による「我が人生気が付けば民謡 笑うばかり」とのテーマで「安来節」が語りを挟んで披露されました。大きな声で元気に歌われて会場を沸かせておりました。

そして、澤田勝秋師匠による「澤田勝秋の世界」のコーナーと移り、軽妙洒脱な語り口で笑いを誘い、幽玄の世界に引き込む演奏で会場を魅了しました。

その後は「唄コンクール3部」と「唄コンクール4部」と続き、支部推薦(4)となり、梶原麻梨乃さんによる「秋田タント節」が披露されました。

梶原麻梨乃さんによる「秋田タント節」

いよいよ終盤戦となり、多くの参加者によるタイトル戦が繰り広げられ、その後に記録保持者の歌が披露されました。

そして、大会の締めを飾る「ゴールデンショー」となりました。最初は武花千草先生による「本荘追分」が披露されましたが、唄い終わりと共に「うまいなー」の声、続いて大きな声で「日本一だ~‼」と声が掛かりました!

武花千草先生による「本荘追分」
                       日本一だ~❣

トリは、武花烈子お家元による「秋田港の唄」がご披露され、賑やかしく唄い納められました。

武花烈子お家元による「秋田港の唄」

ハイライトが終了して、その後は入賞者表彰式に移り、閉会の辞が述べられて大会が終了致しました。

コロナ状況の見極めがつかない状態において、例年通りの準備段取りが整わない中にあってこの度のプログラムを滞りなく終了するに至るまでの大会準備委員会各位のご努力に敬服するとともに賞賛致します。

今後のコロナの成り行きの展望については全く未知数のものでありますが、しかし、日本の伝統文化継続の灯り消すことなく引き続き大会も開催されますことを心よりお祈り申し上げますと共に武花会・竜浩会も同様に続けて参りたいと思います。

皆様のご声援に感謝申し上げます!!!

 

 

 

お知らせ

毎年恒例の川崎労働会館にて開催される「武花会民謡まつり」は4月26日(日)を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、7月23日(木)(海の日の休日)に変更致しましたが、しかし、状況はいまだ慎重を期さなければならない状態のため、誠に残念ながら本年は中止とし、来年、改めて開催させて頂くことになりました。皆様には誠に申し訳ございませんが、悪しからずご了承くださいませ。

武花会新年会

1月19日(日)令和2年度の武花会の新年会が開催されました。前日は朝からの冷え込みと雨、そしてやがてみぞれ雨に変わり、とうとう雪になる一日でした。が、今日は朝から雲一つない青空に恵まれ、本当に新年会日和でした。

武花栄風先生より開会の辞が述べられ、続いて各界のお歴々からご祝辞を頂戴致しました。

そして、ご来駕くださった多くのご来賓の方々のご紹介が行われ、武花烈子お家元と武花千草二代目お家元によるご挨拶がありました。

乾杯の後は会食の時間となり、各テーブルの上に次々とお料理が運ばれると会場は楽しい雰囲気に華やぎました。途中、烈子先生より新名取の濃野武初さんがご紹介されました。

お食事を楽しみながらのアトラクションの幕開けです。

竜浩会の皆さんによる津軽三味線合奏の「武花音頭~民謡メドレー」

池上武凛さんの「秋田荷方節」

よみうり(恵比寿、横浜、溝の口)カルチャーの皆さんによる「ソーラン節」

新丸子支部の皆さんによる「紅花摘唄」

はくろう会の皆さんによる「秋田大黒舞」

本部教室の皆さんによる「おばこ盆唄」

伴奏者ご紹介:

津軽三味線:小山竜浩と竜浩会

尺八:佐々木和音、武花栄竜

お囃子:武花紫緒希

鳴り物:武花麻梨乃、実乃梨

アトラクション後半は、お家元初代と二代による唄の共演で宴もたけなわを迎えます。

今年は「2020オリンピック・パラリンピック」が東京で開催される年です。竜浩会の伴奏に乗せて武花千草先生が「2020東京五輪音頭」を勢いよく唄い上げます! お客様もお手拍子でノリノリ!

武花千草先生による令和二年度の総踊り曲の「令和おどり」がご披露されました。耳馴染みのある歌謡曲風のメロディーは、盆踊りの踊り手が思わず口ずさみながら踊りながら果てしなく踊り続けられる様なほっこりする曲です。

続いて、武花千草先生による「北海浜節」の力強くも優しい唄声が。

武花烈子先生による「黒田節」が朗々と。宮本富江さんによる踊りの華を添えて。

続いて、武花烈子先生による「秋田港の唄」が響けとばかりに届けられました。

華やいだ宴もいつのまにかの締めの唄を迎えました。初代・二代揃ってお賑やかに目出度く唄い納めの「南部俵積み唄」は、大きなお手拍子に乗せられてお客様と一体となっての大盛り上がりでした。

そして、小山竜浩師匠から閉会の辞が述べられ、続く三本締めは会場が割れんばかりに響いて目出度くお開きとなりました。

毎年恒例とは言え、武花会と竜浩会にご縁のある方々が一同に会して宴を催すというのは、幸せの波紋が広がる事であると思います。令和二年も皆様に幸多かれとお祈りいたします。

 

 

津軽三味線課外授業

10月28日(土)、近隣の中学校にて約20のジャンルの「ふれあい講座」が行われました。竜浩師匠、武花千草先生そして麻梨乃さんが、津軽三味線にチャレンジする生徒さんのご指導する講座に参加してまいりました。

三味線の準備

三味線に初めて触れる生徒さんたちは、三味線の部位の名称や木の材質とその特徴などに興味津々、また、撥の特別な持ち方に最初は違和感を感じながらも実際に撥から奏でる音に嬉しそうな表情でした。

さ~弾いてみましょう! 最初は「音合わせ」から! ハイ、一の糸から「ドーン ドーン ドドドドン ドンドンドン」 そうそう! 次は二の糸で~す! そう!次は三の糸。 良くできました! それでは決めの「かまし」をやってみましょう! うまい うまい!

段々と楽しくなってくるとみんなの気持ちが一緒になり、音も一つになるものです。

講座の最後に全校生徒が体育館に集まり、代表者から各講座ごとの成果発表が行われました。津軽三味線からは、男子の1人が「ハッ」の掛け声も決まり、初めてチャレンジした津軽三味線とは思えないほどの撥さばきと堂々とした演奏で大きな拍手が送られました。

この度の講座に参加された生徒さんが、日本の善き伝統文化の心に触れる機会になれたら嬉しいと思う「ふれあい講座」でした。

武花烈子・千草後援会総会

7月7日(日) 川崎日航ホテルにおいて、毎年恒例の「武花烈子・千草後援会総会」が開催されました。後援会に関する年次報告がなされたあとは、唄に三味線演奏、そしてお楽しみコーナーのクイズと続き、正解者の中からトップ2名には今年も素敵な浴衣がプレゼントされました。

まずは、後援会主宰者の武花烈子先生のご挨拶。

続いて千草先生のご挨拶。

武花栄風先生のご挨拶。

後援会長の岩村様のご挨拶。

これからはお食事タイムのリラックスムード。それぞれのテーブルは和気藹々の笑顔に丸く囲まれていろいろなお話が・・・。

竜浩会のメンバーは師匠と三味線奏者全員が浴衣で参加。やはり、浴衣姿の女性は艶やかですね。
黒一点 花に囲まれて・・・
合間を縫って一人願い事を・・・。「#$@※&が叶いますように・・・」 「これも叶いますように・・・」 「追加であれも叶いますように・・・」 「そうそう、ついでもこっちも叶いますように・・・」 「あとは・・・・」

食後はまず竜浩会メンバーによる「津軽じょんがら節」の演奏。

続いて、烈子先生と千草先生による武花音頭から始まり民謡メドレー(九州炭坑節、東京音頭、花笠音頭、斉太郎節、相馬盆唄、ドンパン節)が演奏されました。

そのあとは、千草先生の「北海よされ節」と「津軽あいや節」が朗々と響き渡り、会場からお手拍子が・・・。

烈子先生は「津軽数え歌」と「北海三下がり」でお客様を魅了!

唄と三味線の演奏を十分に堪能したあとは、お楽しみコーナーの「クイズ」! その間、それぞれのテーブルにはクイズの正解を巡り「あぁでもない、こうでもない」が・・・。

正解者が決まって賞品の授与。

あら! 素敵! お似合いよ!

パーティーの締め括りは、全員参加で「ソーラン節」を明るく唄い納めての納会となりました。美味しいお料理と唄と三味線演奏を堪能して、夏の忘年会のようでした!

武花会「民謡まつり」

5月19日(日)サンピアンかわさき(川崎市立労働会館)にて令和元年の武花会「民謡まつり」が開催されました。当日は晴れ。初夏の気候は暖かさを越えた過ごしやすい日となりました。

ご来駕された各界からのお歴々の方々から式次第に従いご祝辞を賜り、続いて、竜浩会社中による津軽三味線「津軽じょんがら節六段」の合奏で第一部「ぶらり民謡(うた)の旅」の幕開きとなりました。

「津軽じょんがら節(六段)の後は「武花音頭」が演奏され、各地区の武花会民謡カルチャーからご参加の大勢の生徒さんによる合唱がご披露されました。

酒屋唄」

まず、ブログをご覧の皆様にご了承を頂きたいことがありますが、それはご参加された全ての方を漏れなくご紹介致したいのは山々ですが、編集上の都合もあり、一部の方しかご紹介できないところが多々あることを予めご了承下さい。

 

数々の唄がご披露され、竜浩会社中による「津軽じょんがら節・新節」の合奏が演奏されました。動画でお楽しみ下さい。

その後も次々と自慢の唄声が会場に流れ、メドレー曲の合唱とオリジナル民謡の合唱もご披露されました。第一部の締めは竜浩会社中による津軽三味線合奏「本調子メドレー」が演奏され、第二部「応援出演①」のコーナーに移りました。「小原会」、「杉淵会」、「和音会」、「ばくろう会」からご参加の皆さんがそれぞれ得意の民謡を唄われ、華やかなコーナーとなりました。そして、第二部の締め括りは竜浩会社中による津軽三味線合奏「津軽メドレー」により第三部「♪チョットひと息」のコーナーへとバトンタッチ。

大島五丁目カラオケ教室の皆さんによる合唱「きずな橋」が響き渡り、続いて学院カラオケ教室の皆さんによる「よされ三味線」の合唱が歌の響きを引き継ぎました。 「よされ三味線」は、神奈川県出身演歌歌手の小桜舞子さんのヒット曲であり、カラオケのお店で歌われる人気歌でもありますが、舞子さんは小山竜浩師匠のお弟子さんでもあります。昨年の10月20日「湘南台文化センター」にて小桜舞子コンサートが催された時には、竜浩会社中と共に津軽三味線の演奏と唄がご披露され、会場から大きな拍手が送られました。

武花千草先生による「仙台さのさ」は、花柳暿三素娥師匠による踊りの華が添えられしっとりと・・・。

第三部に続いて式典に移りました。武花紫緒希先生の司会進行により武花烈子お家元様と千草先生のご挨拶がありました。

 

式典の後は第四部「輝く未来」のコーナーでトップバッターは武花実乃梨さんの「秋田船方節」がご披露されました。

後に続いてお姉さまの武花麻梨乃さんによる「秋田タント節」がご披露され、若さ溢れる唄声はまさしく輝く未来を象徴するものでした。その後はお二人のお母様でもあり、民謡と太鼓の師匠でもある武花千草先生による「塩釜甚句」と「津軽三下がり」の唄声が朗々と会場の隅々響き渡り、それぞれに踊りのお師匠さんの舞の彩が添えられました。

「塩釜甚句」 踊り 浜崎麻衣師匠
「津軽三下がり」 踊り 須藤房静社中

そして、令和元年度総踊り曲 『踊りの輪』がご披露されました。

踊りの輪」 踊り 須藤房静社中

唄と踊りに続き、竜浩会社中による津軽三味線合奏「緋の段」が演奏され、第五部への橋渡しとなりました。

緋の段」

第五部「応援出演②」には、「ばくろう会」、「ミカド会」、「白戸会」、「杉淵会」、から多くの皆さんが得意の唄をご披露されました。

第六部「花の舞台」のトップを飾るのは武花栄竜先生による「長者の山」の唄声でした。その後に続いてのど自慢がご披露されました。

「長者の山」
「宇和島さんさ」

いよいよ舞台も佳境に入り、第七部「春の風ハイライト」が藤本錦秀さんによる司会進行で幕開きとなり、ゲスト出演のゴールデンショーが始まりました。

トップは武花千草先生による「津軽あいや節」が、竜浩会社中の津軽三味線によって会場に放たれ、朗々の歌声は圧巻でした。その後に次々と民謡の師匠方の唄がご披露されました。

武花千草先生 「津軽あいや節」
杉淵 薫師匠 「十勝馬唄」と「能登麦屋節」
白戸久雄師匠 「津軽じょんがら節」 「津軽三下がり」 踊り 江口和子師匠
武花千草先生 「いかとり唄」 「ダンチョネ節」 胡弓 加賀山 紋師匠
武花千草先生 「秋田飴売り唄」
武花烈子お家元 「北海三下がり」
武花烈子お家元 「喜代節」 踊り 浜崎麻衣師匠
武花烈子お家元 「津軽数え唄」 踊り 須藤静房師匠

豪華なゴールデンショーが華々しく始まり、そして烈子先生の津軽数え唄で唄い納められたら「お客様とご一緒に」のフィナーレを迎えることになりました。

「花笠音頭」

舞台と客席が一緒になって唄われた花笠音頭は、賑やかな中にも武花会のお開きを告げる唄でもあるので一抹の寂しさも漂う舞台でした。

来年お会いする約束を意味する手が舞台からお客様に向けて大きく振られると、会場からそれに応える拍手が鳴り続けるなか、大会実行委員長の武花紫緒希先生から閉会の辞が述べられ、令和元年の武花会は無事にお開きになりました。

また、来年お目に掛かりましょう!