秋田民謡年次大会

快晴に恵まれた平成元号最後の4月28日(日)、神奈川県の鶴見公会堂にて秋田民謡普及協会主催による第33回年次大会が催されました。秋田民謡普及協会会長の武花烈子先生からご挨拶があり、式次第に従って開会の辞と審査員ご紹介に続いて大会の幕開きとなりました。

プログラムは盛りだくさんあり、まずは「唄コンクール第一部」から始まりました。登録者数36名の参加で次々と得意の唄が披露されました。その後に「支部推薦その1」の7名の方の唄が、そして「唄コンクール第二部」36名の唄が次々と会場に流れて行きました。

「支部推薦その2」は13曲の曲と踊りが披露されましたが、「わらべの部」の子供達の唄には思わずお客様の頬が緩んでいました。

「唄コンクール第三部」は登録者数34名が参加されました。

秋田民謡普及会長・武花烈子先生よりのご挨拶に引き続き、第32回大会総合優勝者より優勝杯の返還がありました。

「☆キッズ全員集合!(民謡好きな子 あ・つ・ま・れ)のコーナーでは「貝殻節」がご披露され、子供らしさが発揮されて和やかな雰囲気でした。

「唄コンクール第四部」は登録者数35名が参加されました。

「推薦支部その3」では登録者数7名のご参加で唄がご披露されました。

「課題曲コンクール」は、課題曲の「生保内節」を1コーラスだけを唄い競うというもので、登録者数53名が次々と生保内節を歌い継いでいきましたが、それぞれ個性溢れる歌声に趣が感じられました。続く「支部推薦その4」は各会5社中による趣向をこらした演目がご披露されました。

コンクール部門最後の「唄コンクール第五部」登録者数14名の唄がご披露されました。

以上で、コンクール部門は全て終了し、続いての「タイトル戦」は、第32回大会記録保持者と第33回総合優勝者による火花散る唄合戦で盛り上がりました。

その結果は・・・。次の「ゴールデンショー」の後で発表されるとして、10名による自慢の喉がご披露されました。

池上武凜さんによる「秋田荷方節」
岩村忠佳さんによる「秋田草刈唄」
武花千草先生による「秋田船方節」
武花烈子先生による「鹿角お山コ」

華やかなゴールデンショーの宴の後、各タイトル部門別の優勝者・準優勝者、タイトル戦の優勝者、そして総合優勝者の発表があり、その表彰台は喜びに溢れる笑顔で一杯でした。

来年は新元号の元で第34回が開催されますが、今回ご参加のみなさんは気持ちを新たに精進されることでしょう。頑張りましょう! また、関係者各位と演奏者の皆さんは長丁場本当にお疲れ様でした!!

津軽三味線小山会

平成最後の4月14日(日)、浅草公会堂にて第55回小山会特別記念公演が開催されました。快晴の暖かいお日柄に恵まれ、お客様は会場入口前に早くから行列をなして開場を待ちわびておりました。 特別記念公演ということもあり、満席で迎えた公演は大盛況の幕開きとなりました。

第1部のオープニングは総勢200名による「二上がりメドレー」、「緋の段」、「民謡メドレー」で華やかに開幕 その後、民謡歌手の方々による民謡の数々が紹介され、会場の雰囲気も曲に合わせて体を揺らす姿が多く見られました。

黒石八郎さんの漫芸で会場は笑いに包まれて和やかに 。

 白戸久雄さんと知也さんによる親子競演は家族の温かさが伝わりました。

第2部は、師範以上の奏者による 55周年記念民謡55曲メドレーで幕が開き、お客様にはまさに夢のような民謡・民謡また民謡で日本あちこち旅行をして頂きました。

石川喜代美さんによる「秋田荷方節」

小山みつなさんによる「津軽三下がり」

佐々木理恵さんによる「じょんがら口説」

師範以上の奏者による「くじすけ」の合奏中の竜浩師匠

番組はいよいよ後半を迎え、総師範による「津軽じょんがら中節」と「津軽よされ節」の合奏が披露されました。総師範が居並ぶ姿は壮観でした。

小山会青年部の奏者による競演は個性溢れる魅力的な演奏で観客を魅了していました。

最終コーナーは「伊藤多喜雄コーナー」で、最初は「津軽じょんがら節」をご披露。魅力ある通る声で訴えるような唄い方に大きな拍手が送られました。

続いてお得意の「タキオのソーラン節」は、200名の奏者が舞台はもちろんのこと、会場内通路に居並んでの演奏と唄の合の手の「ソーラン、ソーラン」「どっこしょ、どっこいしょ」の大合唱と共に会場は唄の漁場となりました。

竜浩会女性奏者が凛々しく演奏中

フィナーレの合奏は「津軽じょんがら新節」で華やかに弾き納められました。竜浩師匠は長丁場の演奏お疲れ様でした。

司会者による高らかに、そして華やかに、また、来年の小山会でお会いしましょう!

平成31年度 武花会 新年会

平成という元号最後の年が明けました。改めまして、明けましておめでとうございます。本年も武花会&竜浩会をよろしくお願い申し上げます。

1月20日(日)、川崎日航ホテルにて武花会の新年会が催されました。例年ながら、武花会の新年会の度に、その年がスタートするとの気持ちが致します。

会場の写真をいくつか載せますので新年会の雰囲気が伝われば嬉しいです。

新年のご挨拶に続いて、ご来賓の方々のご挨拶やご祝辞を頂戴し、皆様にはお食事を楽しみながらのアトラクションとなりました。

アトラクションの締めは、お家元烈子先生と二代目千草先生による「南部俵積唄」が軽快な伴奏に乗せて唄われ、目出度く唄い納めとなりました。

唄い納めてお二人は閉会の辞を述べられ、盛大な三本締めのお手拍子と共に平成締めの新年会もお開きとなりました。

来年は新元号の新年会になりますが、お楽しみに・・・!

竜浩会忘年会

12月16日(日) 川崎駅にほどちかい「鳥元」において竜浩会の忘年会を行ないました。日頃のお稽古の慰労と反省会を込めて毎年恒例で行なわれますが、楽しい時間を共有しながらも今年を振り返り、去年の抱負を実現した人、来年に持ち越しの人、それぞれの思いの言葉を交わしながらも新たな気持ちに切り替えてのひと時を過ごしました。

乾杯の発声の後に運ばれてきた鳥づくしのお料理を、お喋りに挟み込みながら、飛び交う笑い声の渦に日頃のお稽古の雰囲気はどこへやら・・・。

まずは、真面目な素顔にて・・・
早くお鍋が食べたいな~

ここまでの模様は次のビデオをご覧下さい。        

忘年会は師匠の「気持ち新たに来年も楽しくお稽古に励みましょう」の言葉で締め括られ、飲み足らない、話し足らない、時間だけはある、という有志が二次会の会場に移動しました。

なにはともあれ、楽しく無事に今年も暮れそうです。来年はいろいろな催し物がありそうな気配ですが、また、あっという間の一年になりそうです。

みなさん! よいお年をお迎え下さい!!!

鳥丸ゆみさん審査員特別賞受賞!

小山竜浩師匠の弟子で現在アメリカオレゴン州ポートランド在住の鳥丸ゆみさんは、現地で和太鼓グループ「太鼓八」(たこはち)をhttps://www.takohachi.org/主宰していますが、この度、インターネット篠笛コンテストに参加し、課題曲:江戸囃子(朗童・六本調子・お囃子用)で見事に審査員特別賞を受賞致しました。

12月9日(日)東京青山「月見ル君想フ」にて開催された「篠笛フェスタ2018発表会」において受賞のために来日し、受賞記念に自由曲:宇宙の鳥(そらのとり)の演奏を披露致しました。

竜浩師匠と小山浩音さんの伴奏が、篠笛の麗しい音色を一層華やかに引き立てました。

各受賞者の演奏が終了し、全員による迫力ある演奏と共に各受賞者の改めての紹介があり、フィナーレを飾るにふさわしい笑顔一杯のステージにお客様から大きな拍手が送られました。

小桜舞子コンサート~熱唱! よされ三味線~

10月20日(土) 「小桜舞子コンサート」が、神奈川県藤沢市の湘南台文化センターで行なわれました。演歌歌手の小桜舞子さんは、子供の頃に演歌より先に民謡を唄って歌手になる素地を作り上げたようです。やがて、1992年NHK勝ち抜き歌謡選手権で優勝、翌1993年同グランドチャンピオンに輝き、更に、1994年NHKのど自慢大会(神奈川)で優勝、1995年NHKのど自慢グランドチャンピオン大会に出場、と、続く記録から今に至る道筋が培われたのでしょう。

そして、津軽三味線を小山竜浩師匠に師事して芸域の幅が広がると共にファン層も次第に厚みが増し、会場はいつもファンの熱気で溢れ、送られる声援の中には絶叫が聞かれるほどに熱いのです。

さて、今日のコンサートは二部構成でした。竜浩師匠率いる竜浩会は、二部の最初の津軽三味線組曲コーナーに参加させて頂きました。「よされ三味線」と「母娘じょんがら」です。

まずは、リハーサルの様子からご紹介致しましょう。

そして、本番さながらの最終リハーサル。

そして、本番となり、幕開き前に竜浩師匠の声と共にじょんがら節が一声に響き渡り、やがて幕が開いて三味線はじょんがら節から「りんご節」に替わり、舞子さんが「りんご節」を唄い始めると会場からの声援! 舞い落ちる雪を受けながらの舞台背景は、まさしく津軽三味線組曲にふさわしい景色でした。唄い終わると舞子さんは三味線を構えて続くじょんがら節を合奏しました。

じょんがら節を弾き終えると「よされ三味線」の前奏が始まり、舞子さんの綺麗で魅力溢れる歌声がお客様に向けて送られると大きな声援となって返ってくるという盛り上がり様でした。

ここで舞子さんから竜浩会の紹介をして頂きました。

竜浩師匠に何やらの問いかけを・・・。軽妙洒脱な短いやりとりは会場の雰囲気が一層和らぎました。

続く「母娘じょんがら」も津軽三味線のじょんがら節に導かれながら歌う舞子さんの魅力ある歌声に会場の方々から熱い声援が送られていました。

そして、津軽三味線組曲コーナーのフィナーレを迎えます。

コンサートは次のコーナーに移ります。

司会者の東 玉助師匠との洒落たやり取りも人気の一つです。

その後に数々のヒットパレードがご披露され、惜しまれながらの歌い納めの幕となりました。

津軽三味線組曲コーナー終了時の記念写真です。

華やかで楽しい舞台の一日でした。小桜舞子さんのこれからのご活躍を竜浩会一同心よりお祈り申し上げます。また、ご一緒する日を楽しみにしています。

創流60周年記念 房静流民舞発表会 ~踊りの祭典~

9月29日(土)と30日(日)、神奈川県横須賀市文化会館(大ホール)にて二代目宗家須藤房静師匠による房静流民舞の発表会が行なわれました。二日目の30日(日)、武花千草先生が唄を、そして小山竜浩師匠が三味線伴奏としてお二人揃って「歌と踊りの競演」コーナーにて特別出演の舞台に立たれました。

このコーナーの最初の曲は「新タント節」でした。

踊り手の舞いが華を添えて・・・

続いて「南部俵積み唄」が竜浩師匠の三味線から奏でられると、房静師匠と社中の方が舞台中央に舞い出て、明るくも目出度い雰囲気で華やかに。

そして、子供たちも踊りに加わった「花笠音頭」はお賑やかに・・・。

続く「帆柱起し音頭」も子供たちが中心の踊りで、特に中央の小さな女の子に会場の頬は大きく緩んでいました。

ここで武花千草先生の登場です。「会津磐梯山」の唄声が高らかに、伸びやかに響いて踊り手の舞いも乗って軽やかに。そして、このコーナーのトリは、武花千草先生の津軽小原節がご披露されましたが、途中、お里と盲目の沢市の物語で有名な壷坂霊験記の物語を浪曲の語りで織り込み、房静師匠が舞うという大仕掛けの趣向の大作でした。

幕が下りると武花千草先生に花束が贈呈されました。

そしてご挨拶を述べられてこのコーナーは幕となりました。

これからも房静流民舞研究会の益々のご発展を御祈念申し上げます。